現役テニスコーチが教える!

錦織圭 2017 BNPパリバ・オープン 準々決勝敗退

錦織選手がBNPパリバ・オープン、準々決勝で第17シードのジャック・ソック選手(アメリカ)と対戦しました。結果は3-6 6-2 2-6で敗退してしまいました。今大会は第1シードのマレー選手や第2シードのジョコビッチ選手などの上位シードが敗退するしていただけに、優勝のチャンスがあったので残念です。

 

僕が見た感じ、試合内容はソック選手が対策をしっかり練って、錦織選手に気持ちよくプレーさせなかったという印象でした。錦織選手が最もストロークで打ちやすい腰らへん高さの打点で打たせないように、トップスピンをかけてまくっていましたね。ソック選手のボールが錦織選手の肩まで跳ねていてとても取りずらそうでした。ソック選手は今年に入ってから15勝2敗ととても調子がいいです。前から期待されていた選手なので一気に来たなという感じですね。

 

ソック選手は2014年のウインブルドンの男子ダブルスで優勝するほど、元々実力が高い選手です。しかし、シングルスになると前から好調の時と不調な時の波が激しいと思っていたんですが、今年に入ってその波がだいぶ収まったようです。その理由はやはりソック選手の武器であるスピンボールが安定してきたからだと思います。

 

最近のテニスではスピンボールが主体となっています。いかにリスクを下げながら相手に取って脅威的なボールを打てるかどうかを考えた時に、ネットを超えられてその後も弾んで伸びてくるスピンボールは最適というわけです。また、フラットのボールは威力はあるんですが、その分ネットのリスクやアウトのリスクがあるので難しいんですね。さらに、近年のラケット技術の進歩によりフラットで速いボールでも真ん中に当てさえすれば簡単にボールを返せるようになりました。なので、どうやってラケットの真ん中で当てさせないようにするのかを考えるとこれもスピンボールが最適だとなったわけですね!テニス界でトップクラスのスピン量を誇るソック選手は近代テニスに合った選手と言えるのではないでしょうか?

 

錦織選手は、今回くしくもソック選手に負けてしまいましたが世界ランキング4位まで戻ってきました。次に控えるグランドスラムは全仏オープンです。このままランキング4位をキープすると第4シードになれるので優勝するチャンスが増えてくるでしょう。しっかり、この順位をキープしてまた全仏オープンで戦えるように応援してます。